オープンファクトリー
燕三条では「燕三条 工場の祭典」を機に、オープンファクトリーの取り組みが加速しました。現在では、団体・修学旅行、インバウンドにまで広がり、燕三条でも様々な企業がそれぞれのやり方でオープンファクトリーを実施しています。
実施のために必要な手続きや決め事はありません。各社が独自の目的や理想の実現のため、色々な趣向や工夫を凝らし、お客様との交流を図っています。
ここからは、実際の取り組みの様子や現場の声の一部を紹介します。
工場見学ページには、現在見学可能な企業リストを掲載しています。
導入企業の一例
株式会社諏訪田製作所
始めたきっかけ
職人の正直なものづくりをご覧いただき、より製品に愛着をもって永くお使いいただきたい、という想いから。
実施していること
10名以上のご予約で製造工程の案内
個人様は工場稼働時間であれば自由に見学可能
メリット
- 製品の良さを理解いただき、納得して購入してもらえること。
作り手の顔が見え、想いを感じてもらうことで製品に愛着をもっていただける。 - お客様から直接「こんなに丁寧に造っているのね、大切に使うね」などの声掛けをいただくことで、最初は懸念していた職人たちのモチベーションアップにつながった。
- 職人のかっこよさやものづくりの楽しさを伝えることでものづくりが好きな人材が集まるようになり、将来の人材確保にもなっている。
藤次郎株式会社
始めたきっかけ
2015年のショップの開店から、産業観光の流れでスタート
実施していること
包丁製造工程の見学、ショップでのお買い物
メリット
- お客様に製造の大変さとものづくりの素晴らしさを感じていただける。
- 包丁の価値を理解いただける。
- お客様のよろこびの声が直接聞こえる。
- 社内では、整理整頓、あいさつ、身だしなみなどが良くなり、自分たちから来場者を楽しませたい意欲が出ているなど、おおむね良好。
費用はかかるが、リクルートや社員教育など別の面で大きなメリットが出ている。
株式会社マルト長谷川工作所
始めたきっかけ
元々は小中学校の課外授業やB to B向けの見学として導入
実施していること
会社説明→工場見学→ショップ見学・お買い物→質疑応答
メリット
- 工場見学を行うことで、ショップでの売上につながった。
- お客様から感想やニーズについての声を直接聞こえる。
- お客様から評価されることによる喜びにより、社員のモチベーションが上がった。
マルナオ株式会社
始めたきっかけ
2014年に新社屋への移転を機にスタート
実施していること
工場内とショップの自由見学
スタッフ説明0による見学
メリット
- お客様の商品への理解が深まった。
- 地域とのつながりが強くなった。
- 県外の商品愛用者の方から、「製造現場を見ることができてうれしい」というお言葉あり。
- 社内では地域の小学校などお子さんの工場見学が増え、職人が製造の励みになっている。